牡蠣は貧血予防や肌改善など女性に嬉しい栄養成分を含んだ食品ですが、便通にもいいと言われています。
多くの女性を悩ます便秘は美容にも健康にもよくありませんから、牡蠣を食べて改善しましょう。

牡蠣は便通をよくしてくれる?

便秘の解消には不溶性食物繊維を摂って腸の蠕動運動を刺激する、腸内常在菌の餌になる水溶性食物繊維を摂って腸内環境を整えるという方法があります。乳酸菌やビフィズス菌で腸内環境を善玉菌優勢にする方法も知られています。
マグネシウムは血液の循環、自律神経や血圧の調整、骨や歯の形成に関与しますが、便通を改善する働きについての認知度は低いようです。
便が直腸に詰まって硬く固まってしまい排便困難になる直腸性便秘は大腸内で水分が失われてしまうのが原因です。牡蠣に含まれるマグネシウムには大腸内の水分浸透圧を変化させる作用があり、便に適度な水分を含ませて柔らかくし排便を促します。
弛緩性便秘は大腸を支える周りの筋肉が脆弱化し、充分な大腸の蠕動運動が起こらないことで起こります。マグネシウムには筋肉の緊張や痙攣を緩和して筋肉の収縮を調整する働きがあり、蠕動運動を活発する効果が期待できます。

止瀉薬に使われるマグネシウムとは?

マグネシウムの作用に着目した便秘薬は、界面活性剤を使って便を柔らかくする湿潤性便秘薬や、便のカサを増やして蠕動運動を起こす膨張性便秘薬など機械式と呼ばれる便秘薬で最も注目されています。
しかし便秘薬には刺激に対して耐性ができてしまい服用量を増やしたり、より強い刺激の薬を使用したりしないと効果が得にくくなる弊害があります。
またマグネシウム系便秘薬では心臓や肝臓、腎臓に持病のある人には制限を設けられています。過剰になったマグネシウムを腎臓が排出できず蓄積して心臓や肝臓に負担をかけるからです。
マグネシウムを食品から摂取する場合上限値は設定されていませんが、サプリメントや薬で摂る時は350ミリグラムを上限値としています。
便秘薬は便通を促しますが便秘を治療する薬ではありません。
自然の食べ物に含まれるマグネシウムで便秘を治すのがベターです。

牡蠣のマグネシウム含有量はどのくらい?

牡蠣100グラムあたりに含まれるマグネシウムは74ミリグラムです。
ヒジキの含有量は620ミリグラム、牡蠣に比べてずいぶん多いように感じられます。ヒジキは乾物なのを水で戻すと6倍から7倍の重量になり、一食大盛の食べられる量は5グラム程度、含まれるマグネシウムは31ミリグラムです。
海苔の含有量は340ミリグラム、全形一枚は約3グラムですから牡蠣と同じマグネシウムを摂るためには7枚強食べなくてはなりません。
木の実類の胡麻100グラムに370ミリグラムのマグネシウムを含有しますが、実際に摂れる量を換算すると小さじ1杯で約9ミリグラムです。
310ミリグラムのマグネシウムを含むアーモンドで牡蠣相当分を摂ろうとすると60粒から70粒も食べなくてはなりません。
74ミリグラムのマグネシウムを摂る牡蠣の量は中程度の大きさで5粒ですから、無理なく食べられそうです。

牡蠣は便通の改善につながるマグネシウムが豊富で、しかも必要量が摂りやすい食品です。生でも焼いても揚げても美味しい牡蠣料理で便秘を改善できるのはいいですね。